大阪府枚方市の個人レッスン エレクトーン・ピアノ教室の「こえだかミュージックスペース」です。
朝夕、少しずつ涼しくなってきましたが、運動会の練習が行われる昼間はまだ30度くらいの暑さが続いています。
お熱でお休みされるお子さんも数人おられるので、体調にはどうぞお気をつけください。
9月8日、京阪電車枚方市駅前にある大東楽器Muse Duo サロンで開催された、今野万実(いまの まみ)先生の講座に行ってきました。
ピアノの先生が知っておきたい 導入期の“指づくり・音づくり・耳づくり”~ギロック~ : 全音楽譜出版社
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参加者は60人くらいでしょうか。ほぼ満席。
今回のテキストは、今野先生の著作。
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ピアノの先生が知っておきたい 導入期の指づくり・音づくり・耳づくり:全音オンラインショップ
表紙と帯に、大量の情報が掲載されています。
「ピアノの先生が知っておきたい」
「導入期の」
「指づくり」「音づくり」「耳づくり」
「はじめてのギロックで」
「ぐんぐん育つ表現力とテクニック」
「導入指導はここまでできる」
「こだわりの指導法」
そして、ピアノの指導とは関係なさそうな、グッズの写真。
ピアノにみかんって何だろう?
導入期のお子さんがたくさん通ってくださっている当教室といたしましては、見逃せない、スルーできない講座です。
全音楽譜出版社さんのオンラインショップのページ(先ほどのリンク先)に掲載されている、この本の紹介内容が、講座の概略でもあります。
このページだけでも、相当の内容になっています。
表紙といい、このページといい、盛りだくさんな内容を公開しているといった印象です。
今野先生は、導入期の指導の柱として4つをあげておられます。
指導の順番に
「ノン・レガート」鍵盤への指のおろしかた・抜きかた
「レガート」音を横に聴きつなぐ
「スタッカート」縦に上がってくる響きを聴く
「メロディーと伴奏のバランス」役割のちがいに気づく
最初の「ノン・レガート」の重要性に触れておられました。
まずはノン・レガートで、指のおろし方・抜き方を習得して、それからレガート。
レガートで弾けるには、ノン・レガートが弾けていること。
当教室でも、最初は必ずノン・レガート。指をどうおろし、どう離すか、学びます。
「ド・レ・ミ」を弾くにしても、ただ「ド・レ・ミ」が並んでいたらOKではないってことを、最初の最初にお話します。
すると子どもたちは、どの音でも、どの指でも、1つずつの音に集中するようになります。
「メロディーと伴奏のバランス」も、右手と左手が「メロディーと伴奏」という役割分担を最初にするときから、お話しています。
「主役はメロディー。だけど伴奏が和音だと、音の数が多くて伴奏の音が大きくなって、主役のメロディーが聞こえません。さて、どうしましょう??」と問いかけると、子どもたちは自分で考えて、バランスを変える必要があることを導きだします。
講座では、「子どもたちは、どうすればよりわかりやすく学べるのか」を押さえたレッスングッズを、実際に会場内で回して見せてくださいました。
はかり、トングは、当教室でもおなじみ。ラップの芯も、子どもたちに差し上げています。
使っていないもので、ぜひ取り入れようと思ったのが「円クッション」。これは優れものです!必ず取り入れます!
(あと、手首に口の絵を描くという方法も使いたい)
この4つの柱を指導するのに、今野先生は「はじめてのギロック」を使っておられます。
ギロックの曲は、イメージが持ちやすく、わかりやすいので、子どもたちも取り組みやすいうえに、最後には必ず弾けることを子どもたちが知っているから、嫌がらないというのは、確かにその通りだと思います。
発表会に使うだけになりがちな「はじめてのギロック」には、4つの柱はもちろん、導入期に学びたい交互奏、アウフタクト、スラーが多くあり、テキストとしても十分使えるとのこと。
ただ、4つの柱を教えるのに、それぞれの指導者が使いやすいと思うテキストを使ってよいのだともお話されました。
帰りにあれこれ考えました。
要は「何を教えるか」が、指導の柱としてしっかりと位置付けられているかどうか。
ピアノの学習を家づくりに例えるなら、導入期は土台。土台の基礎工事がしっかりしていなければ、家は壊れます。
導入期は、それくらい大切な時期。
しかし、「自分は、こだわりすぎているのでは?」という一抹の不安もないわけではなかったのですが、そのことにこだわってよいのだと思えるお話でした。
わたくし、こだわり続けながら、さらに子どもたちにわかりやすいレッスンを作っていきますっ!
(今野先生にパワーをいただき、宣言してしまう)
この本は、導入期の指導を一から学びたい方にはおススメです。写真も多く、読みやすくなっています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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