枚方市 エレクトーン・ピアノ教室 こえだかミュージックスペース

枚方市駅からバスと徒歩で10分、山之上北町。1回ずつの予約可。子どもから大人まで、基礎から丁寧に学ぶ個人レッスン。障害児者、応相談。

どんぐりをどうする??~子どもの思いから学ぶこと

大阪府枚方市 個人レッスンのエレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」です。

 

天気予報で「冬型の気圧配置」という言葉を聞きました。

季節はそこまで進んでいるのですね。

いつのまにか、きんもくせいの季節が終わり、すすきがたくさん見られるようになりました。

 

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先日のレッスンで、年長のお子さんからどんぐりをいただきました。

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「これな、水につけたらいいねん」という解説。

そうか、発芽しやすくなる方法を教えてくれているんだ

と、ピンときました。

 

「それから、どうするの?」と尋ねると

「柔らかくなる」

 

そうそう、柔らかくなると発芽しやすいのよね。

 

さらに「それから?」と尋ねました。

わたしの中には、「埋める」という答えが予想されていました。

 

「えっ??」

予想の答えは返ってこないので、再度尋ねます。

「水につけて、それからどうするのかな?」

 

予想外の答えが笑顔とともに返ってきました。

「皮がむきやすくなる!」

 

確かに、皮がむきやすくなります。それはわかる。

それから埋めるんだよね。という思いでしつこく質問するわたし。

「それから、どうするの?」

 

「えっ??だから、皮をむくねん・・・」

 

ここでやっとわたしは気づきました。

「埋める」という答えは返ってこないのだと。そして、確認しました。

「もしかして、皮をむいたら終わり??」

 

「そう、終わり」

 

そうだったのか。

 

お子さんの考えている行動の目的は、皮をむくこと。

わたしの考えている行動の目的は、埋めて発芽させること。

 

「大人が当たり前だと思っていたことが、実は全然違っていて、子どもにとってはまったく的外れ。」

だったのです。

 

レッスンを進める順番も、そういうことがあると思います。

 

「ここまで進んだら、次は当然これ」

と思っているその順番、実は子どもにはわかりづらいのかもしれない。

 

ある方がこんな話をされていました。

「鍵盤には、黒鍵が2つのところと3つのところがあることを学んだら、次は”もちろん”ドの場所を覚えます。」 

 

本当に「もちろん」なのかどうか。

それ以外の順番はありえないのか。

子どもにとってそれが最もわかりやすい順番なのかどうか。

一度立ち止まって、検証したい。

 

「当たり前だと思っていること」に疑問を持つことが、子どもたちへの理解を一歩進め、よりわかりやすい指導方法を作っていく。

 

当たり前であると思っていることに疑問を持ち、学び続け、よりわかりやすい指導法を実践しなくては・・・

そんなことを改めて考えることができた、どんぐりでした。

 

そのどんぐり、ただいま水に浸けています。

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皮がむけやすくなるのは、いつになるかな~。