枚方市 エレクトーン・ピアノ教室 こえだかミュージックスペース

枚方市駅からバスと徒歩で10分、山之上北町。1回ずつの予約可。子どもから大人まで、基礎から丁寧に学ぶ個人レッスン。障害児者、応相談。

赤木和重先生の講座「目からウロコ!障害のある子どもの発達と保育・教育・子育て」 2017.10.24

大阪府枚方市 個人レッスンのエレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」です。

 

10月24日に、こちらの講座を開催、受講しました。

【大阪府枚方市】「目からウロコ!障害のある子どもの発達と保育・教育・子育て」 2017年10月24日(大阪府) - こくちーずプロ(告知'sプロ)

 

障害のある子どもの放課後や休日の生活を充実させたい!

という思いで集まった数人の仲間と10年以上活動している「すきっぷクラブ」の主催する講座です。

わたしはそのメンバーの一人です。

 

このグループでは

障害のある子どもとその家族対象の、日帰りバスツアーをこれまでに20回開催しています。

ほかには

子育て・福祉・教育の制度などの情報をホームページにまとめたり、

Facebookでは講座やイベントの情報を集めたり、

隔月でおしゃべり会を開催したりしています。

講座は今回で4回目の開催でした。

 

講師は、発達心理学がご専門で、神戸大学大学院准教授の赤木和重先生。

ご尊敬申し上げている発達心理学者のお一人です。

 

 会場にはたくさんの皆さんが来てくださいました。

大阪府はもちろん、兵庫県京都府奈良県三重県、四国からも。

当教室の保護者さまもお2人、来てくださいました。 


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講座のお話は

「できないことを、できるようにする」

これが保育・教育・子育ての目的だと思いがちですが、そればっかりじゃないでしょ?

というもの。

(思いっきりざっくりとした説明になってしまってます)

 

豊富な事例とともに、わかりやすく、やさしく解説してくださいました。

 

事例の一つに、とても楽しい授業の動画がありました。

それはそれは子どもたちが夢中になっていて、楽しんでいるんです。

それもそのはず、できることだけをたくさんする授業なのです。

指導者は、ついつい先に進みたくなってしまうのですが、次に進むのを決めるのは子ども自身。

次を学びたい要求が見えてきたら、次に進むのだそうです。

 

音楽教室のお仕事というのは、

「できないことを、できるようにする」

であるといえると思います。

しかし「これだけじゃないでしょ?」なわけです。

 

赤木先生の言葉に

「発達とは、手持ちの能力の全面開花」

というのがあります。

わたしの大好きな言葉の一つです。

 

子どもたちは最初からそれぞれに能力を持っていて、

それを自ら開花させるのだと。

 

大人が子どもに「こうあるべき」と思うことからスタートしてしまうと

子どもは自分の能力を開花させられなくなり、

そんな子どもができない子にされてしまうことになりかねません。

(「こうあるべき」にさせるために「ほめる」のも、よくないってことになりますね)

 

目の前の子どもたちが、今の力を全面開花させることができることを実践しなくては・・・

そのためにはまず、子どもたちの気持ちに寄り添うこと。

「これだけしかできない」のではなく「これができる」と、現状を肯定すること。

 

子どもたちとの関わりを、あらためて見直すことのできた講座でした。

 

講座後は、スタッフと先生と一緒に、お疲れさま!の昼食会でした。

松茸土瓶蒸しの登場。


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食べ方がよくわからなくて、あたふたしてしまいました(笑)

 

念願の先生をお招きしての講座、そのあとは久しぶりの松茸。

そして午後は4人の子どもたちのレッスン。

充実の一日となりました。

 

【おまけ】

赤木和重先生の新刊(共著)です。

「どの子にも あ~楽しかった!の毎日を~発達の視点と保育の手立てをむすぶ~」(ひとなる書房)

http://hitonarushobo.jp/jissenryoku.html#donokonimo-aatanoshi