大阪府枚方市の個人レッスンエレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」です。
昨日3月18日は点字ブロックの日。
世界初の点字ブロックは50年前の3月18日に岡山に作られたそうです。
当教室には、障害のある子どもたちが通ってくれています。
現在は、療育手帳を持っている子どもさん、手帳を持っていない発達障害の子どもさんがいます。
この子どもたちのレッスンは、
ただ進行速度を遅くすればいいわけではありません。
ただ絵表示・図表にすればいいわけでもありません。
サポートが多すぎるのもよくありません。
一人一人がどういうことに困るのか、どうするとわかりやすくなるのか。
保護者さまにご相談しながら、いろんなやり方を試したり確かめたりして進めています。
この子どもたちのレッスンを進めるには、音楽のことをいくら知っていても足らないと感じます。
これまでに経験のない内容のレッスンをすることもあります。
そして、そもそもわたしの仕事は何なのかを問いかけられているようにも思います。
そういう意味では、みんながわたしの師匠!
ですね。
支援学校小学部のダウン症をもつ女の子。
毎回、ピアノとエレクトーンの両方を弾いています。
あらかじめエレクトーンに録音しておいた曲に合わせて、
歌を歌いながら一つの音を弾いてくれます。
(エレクトーンがあるので、こういったレッスンが可能になります)
これはちょうど「きらきらぼし」の曲に合わせて、しっかりした声で歌いながらメロディを一つの音で弾いているところ。
(特に教えたわけでもないのに、指の形がきれいです)
いまはこのように、メロディのリズムに自分で合わせて弾いたり、
”メロディを聞く””合いの手のリズムを弾く”といったスタイルで弾いたりしています。
レパートリーも5曲を超えました。
でも、最初からこんなことできたわけではありません。
曲に合わせること、自分の指を使うこと、一つだけ押さえる(弾く)こと。
ここに至るまでの段階を細分化して、成長を待ちながら遊びを通して重ねてきました。
これも、保護者さまがここまで数年にわたって待ち続けてくださったからこそ。
待つことの大切さを教えてもらっています。
「メロディさえも演奏していない」という見方もあるかもしれません。
でもわたしは、この一音の演奏の価値は、とても大きいと思っています。
演奏中に「おかーさん、しゃしん、とって!」
と、演奏中にお母さまに依頼して、曲の最後にピースでポーズ。
それを動画撮影するお母さま。
そんなやり取りの場にしていただけていること、とてもうれしく思っています。