大阪府枚方市の個人レッスン エレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」です。
6月29日(木)は、ラポールひらかたで開催された、枚方市立すぎの木園 子育て連続講座の第1回を受講しました。
今回の講座、音楽がテーマではありません。
子どもがどう成長・発達するのかは、子どものレッスンには重要です。そういった意味で、今回の受講となりました。
今回の講師は、発達相談員の杉浦智子さん。
長年、枚方市の巡回相談員として、市内の保育所園などを訪問して、サポートの必要なお子さんの発達検査を行ったり相談にのったりするお仕事をされていた、発達の専門家です。
今回の講座では、「子どもが発達するとはどういうことなのか」という原点にたち返ることができる、お宝のような言葉が次々と出てきました。
まずは、タイトルの言葉。
「単に、できることを増やすことを保育の目的としない」
「保育」は「子育て」に置き換えることも可能です。
子どもって、”やらせたら”けっこうやるんです。
つまり「やらせて、できた。」
これは発達ではなく「やらされた」です。
『できるようにさせることが発達ではなくて、その人が持っているステキな可能性を花開かせて、一人ひとりが自分のことを「ステキだなぁ」って感じながら、自分らしく、自分を創っていくプロセスが発達。』近藤直子さん(日本福祉大学名誉教授)
『発達とは、手持ちの能力の全面開花』赤木和重さん(神戸大学准教授)
子どもは自ら発達する力を持っています。
ああしたいな、これは楽しいな、と思い、それを実現しようとする。
それが発達の原動力。
だから、子どもの要求や意欲を大切にすることが重要になります。
子どもが豊かに発達するのに必要なこととは
『自分を出せる「安心できる場」を子どもに保障し、子どもが世界を広げることで結果的に「問題」を卒業することを保障する』近藤直子さん
当教室では、子どもたちが安心して自分の思いや願いを本音で出せる場所でありたいと思っています。
そして、子どもたちに「やらせる」のではなく、
「ピアノ、弾けるようになりたい」
「エレクトーンでカッコよく演奏してみたい」
「”エリーゼのために”が弾けるようになりたい」
「次のテキストに進みたい」
などの、それぞれの思いはもちろん、レッスンの進行の中で、決めてもらえるものはどんどん決めてもらったり、思いや考えを出す機会を作ったりして、発達を意識した関わりを大切にしています。
子どもは、大人の思い通りにならなくて、当たり前。
子どもの人生は、大人の描いたように歩ませるのではありません。子ども自らが作っていくものです。
今後も、他者と比べて早いかどうかとか、出来栄えの良さよりも、子どもたち一人一人が今なにを思い、感じて居るのかを大切にしていきます。
この講座では、もう一つ重要なことを学びました。
それは次回に。
【おまけ】
当教室では、子育ての参考になるような本をレッスン室に置いています。
保護者の方に貸し出しもしています。
近藤直子さんや赤木和重さんの著書もあります。