大阪府枚方市の個人レッスン エレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」です。
前々回 ・前回と取り上げているのは、以下の4枚の音符が、全部「ド」だと思ってレッスンを続けておられたケースです。
なぜこのようなことになってしまったのか。
前回は、五線の音符を学ぶには、発達の面からみて、時期が早かった可能性をあげました。
今回は、どこでつまずいたか、確認した時のお話です。
前々回のブログにも書きましたが、このお子さんが学んだ順番は、
鍵盤に白と黒があって、黒は2つのところと3つのところがあることがわかる。
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右手の指をチョキの形にして、まん中の2つの黒にあてて、親指を伸ばしたところにある白の鍵盤(2つの黒の左下)が「ド」と習う。
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「ド」の場所がわかったら、五線が出てきて、「これがドです」と、一つ目の写真の「ド」が登場。
これを一度に続けて習っていて、五線が出てきたのはこの時が初めて。
ここで習ったことが習得できているかどうかの確認です。
2つの黒い鍵盤と、3つの黒い鍵盤が交互に並んでいることは、バッチリでした。
「ド」の場所はチョキを使って見つけることができました。
ただ、真ん中の「ド」は自信があったものの、離れたところにある「ド」については、
「たぶん、ここも「ド」だと思う」という認識でした。真ん中の「ド」の印象が強いのでしょう。
冒頭の音符カード4枚がすべて「ド」だと思ったのは、「おひげのド」の形だけを覚えたから。ほかの部分には着目していなかったのですね。
まずは線が5本あること。今回は、いろんな楽譜で1本ずつ数えてみました。
続いてはト音記号。ヘ音記号・ト音記号の音符カードを次々に見てもらって、ト音記号の時だけ手を上げてもらいました。
五線・ト音記号・五線の下におひげのド。この3つがそろって真ん中のドになることを説明しました。
「そんなん、知らんかった~」だそうです。
ト音記号のたくさんの音符カードの中から、真ん中のド(下第一線)のものを見つけ出してくれました。
さらに、そのカードの示す音を弾いてみました。
当教室で子どもたちが新しいことを学ぶときは、細分化をします。
年齢が小さげなれば、より細かくなります。
そして、その一つ一つが本当にわかっているかを、丁寧に確認しながら進めます。
何となくわかっているのであれば、何が不足しているのか、見つけ出さなくてはなりません。
年長児でも、簡単なひらがなを「鏡文字(裏返し)」で書くことがよくあるくらいですから
「これくらいは当然わかるはず」
と大人の感覚で決めつけないように気をつけます。
この時はわかったとしても、後で忘れてしまうのもよくあること。
後日の再確認も必要です。
同じことを繰り返すと、「あなたはできていない」というメッセージを伝えてしまうので、確認の時は違う形でおこないます。
一つの課題の学習に対して、何通りかの方法を用意しておくのですが、その方法をもっと増やし、レッスンで即時に子どもたちの理解状況を見抜き、即時に方法を選び出す。
その判断の精度を高めたいと、いつも思っています。
これからもさらに学び続けたいと思います。
「2つの黒い鍵盤に右手のチョキを乗せて、左下の親指が乗るところがド」
というドの位置を学ぶ方法。
当教室では以前この方法も使っていましたが、今は別の方法に変えています。
当教室ではどのように学ぶのか。
それが体験できる有料体験イベントを8月27日と9月3日の日曜日に開催します。
年長~小2までで、音楽教室(鍵盤楽器)のレッスンに通ったことがない方、または通って半年までの方が対象です。
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