大阪府枚方市 個人レッスンのエレクトーン・ピアノ音楽教室「こえだかミュージックスペース」です。
毎回、本当に楽しそうにピアノを弾く小2のKくん。
うまくひけなくても「あ、間違えた」とニコニコ。
最後までひけたら「ひけた」とウキウキ。
ピアノを弾くことが楽しくて仕方がない。
そんな気持ちがあふれています。
そんなKくんに、ニコニコ顔で毎回頼まれていることがあります。
「見ないで～」
「聞かんといて～」
わたしはレッスンで、Kくんの演奏を
見ること・聞くことができないのです。
昨年冬から、レッスン自粛期間を除いても
半年以上、毎週続いています。
Kくんの依頼に従って、ヘッドフォン🎧をつけて、後ろ向きになります。
（ヘッドフォンをつけても、Kくんのピアノは聞こえますが、聞こえないふり）
それからKくんは、宿題の曲をもくもくと弾き始めます。
ここまで学んだ知識を総動員して独習です。
ニコニコしながらも真剣です。
保護者さまは、見る・聞くが許されています。
Kくんは、一通り弾くとニコニコ顔で保護者さまにたずねます。
「どうやった？じょうずやった？」
「Kくん、じょうずやわ～」
「そう？もう1かい、ひく～」
うれしくて仕方ないKくんの表情。
このやり取りの、あたたかく楽しいこと！
思えば、わたしはKくんに上手になるためのことばかり話していました。
でもKくんには、そんなことよりもっと大切なことがあったのです。
Kくんが、学校や社会生活において
思うようにいかないこと、修正されることにどれだけ遭遇しているか。
発達障害の特性を持っていることを考えれば、
安易に想像できることです。
せめて大好きなピアノの時間だけは、修正されることなく
自分の好きなように、思うように。
Kくんのそんな思いに
「見ないで～」
「聞かんといて～」
と言われて、やっと気づきました。猛省です。
Kくんは、レッスン終了の時間になると、
「はなまる？」
と言って、テキストを持ってきてくれます。
わたし「聞いていなかったからわからないんだけど、
じょうずにひけてましたか？(と保護者さまに質問)」
保護者さま「じょうずにひけてました！」
わたし「わかりました。はなまるです！がんばりましたね！」
Kくん、ニコニコです。
テクニック面で修正してほしいことは確かにあります。
でも、リズムに乗って、伸ばす音符の長さも正確で、
指番号も音も合っています。
人に頼らなくても、一人でしっかり仕上げる。
そこにKくんの力を感じます。
このパターンはしばらく続きそうです。
わたしが聞いてよい日、見てよい日は、いつになるかわかりませんが、
Kくんの気持ちを最優先にして、気長に待つことにします。
ピアノの時間がK君にとって、日々の生活の糧となるなら
ピアノをやってきた者として、
こんなにうれしいことはありません。
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個人レッスンのエレクトーン・ピアノ音楽教室「こえだかミュージックスペース」では
「一人で楽譜が読めて」「いい音で弾けて」「思いを表現する」演奏を目指して、
基礎を大切にするレッスンをおこなっています。
レッスンは3歳以上なら何歳からでも、いつからでも、未経験でも始められます。
習ったけれど楽譜が読めない、指が動かない、というお子さまにも来ていただいています。
何をつまづいたのかを分析して、基礎をしっかり作っていきます。
何ごとも、「基礎＝土台がしっかりしていなければ、積み重ねていくことができない」という考えで、レッスンを進めています。
わかりやすくて力がつくための、オリジナルのレッスングッズもたくさん！
2020.08.11現在、”平日15時以降と土曜全日”の時間帯での利用をご希望の方の新規入会は、
満席のため、キャンセル待ち・体験レッスンとも受付を停止しております。
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