「ちゃんとしなさい」
親なら、つい言ってしまう言葉です。
でも、よく考えてみると、「ちゃんとしなさい」と言ったときに、子どもがちゃんとすることって、案外少なくありませんか?
行動を止めるだけってことも、多いような気がします。
そんなことから思うのです。
「ちゃんとしなさい」は、子どもにはわかりにくい表現なのではないかと。
「ちゃんと」の中身は、時と場合によって変わります。
「静かにする」の場合もあれば「大きな声で話す」の場合もあるでしょう。
「動かず座っておく」の場合もあれば「走る」の場合もあるでしょう。
「ちゃんと」は、実は何にでも使える万能な言葉で、大人の側にはとても便利なものなのです。
しかし子どもの側にすれば、その場で求められる「ちゃんと」を判断しなくちゃいけない。これは子どもにとって、とても難しいことです。
「ちゃんと」の中身を具体的な言葉にすると、子どもにわかりやすい伝え方になるのではないでしょうか。
ここに「指示」「命令」の気持ちを持ち込まないのもポイントです。
そして、その通りにできたお子さんには「その通りにしてくれたんだね。うれしかったよ」と、子どもの行動を認めます。良し悪しの判断(いい子だねなど)はしません。
自分ががんばったことで、親が喜んでくれる。
小さなお子さんには、こんなにうれしいことはないでしょう。
枚方市山之上の個人エレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」