大阪府枚方市の個人レッスン エレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」です。
前回のpart1の続きです。
今回の講座では、乳児期前半(0~6ヵ月頃)に大切にしたいこととして
「大人といるのが楽しい(笑顔)から、世界へ心をむけていく」
「人との密着的関係、感情の共有が必要」
というお話がありました。
「自分は愛されていることが実感できる。その喜びを知っている。」
「自分の思いは人に伝わることがわかる。自分の思いをわかってくれる人がいつもいる。」
とでもいいましょうか。
そしてこの2点は、その後の発達の土台になる重要なことであり、その後もずっと重要だというお話でした。
言い換えれば、子どもの発達にこの2点は欠かせない、つまりこの2点が子どもとの関わりの基本だといえると思います。
前回のpart1では「単に、できることを増やすことだけを目的としない」という話がありました。
もし、できることを増やすことを目的とし、「やらせる」「できるようにさせる」ばかりの関わりをしていたら、子どもはどう感じるでしょう。
「今の自分は、できていないことだらけ。ダメな子なんだ」と思ってしまう可能性があるのではないでしょうか。
そこに「自分は愛されている」「自分の思いは人に伝わる」という実感は得られないかもしれません。
わたしなら、やる気をなくし、自分の思いは出さない選択をするでしょう。出して否定されるなら、出さない方がマシですから。
子どもはもともと、ゆっくりとじっくりと成長します。最短ルートで成長しません。回り道をたくさんします。それで当たり前。
いつも周りの人に愛されている実感を得ながら、思いが伝わる経験を重ねていくこと。それが重要なのだというお話でした。
当教室が、子どもたちが自分を出せる「安心できる場」となること。
「やります」も「やらない」も、「YES」も「NO」も、どちらも大切な気持ちとして出すことができるような。
そして、子どもの行動を良し悪しで判断するのではなく、
「そう思ったんだね」「嫌だったんだね」「うれしかったんだね」「こわかったんだね」
のように、共感する言葉をたくさんかけていくことを、レッスンでも大切にしたいと思います。
子どもたちは、できない存在ではなく、力強く伸びゆく尊い存在です。
豊かに伸びゆく土台になれたら、こんなにうれしいことはありません。