枚方市 エレクトーン・ピアノ教室 こえだかミュージックスペース

枚方市駅からバスと徒歩で10分、山之上北町。1回ずつの予約可。子どもから大人まで、基礎から丁寧に学ぶ個人レッスン。障害児者、応相談。

杉谷昭子先生の講座「音の宝石箱」第1回 2017.03.16

大阪府枚方市の個人レッスン エレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」です。

 

早いもので、1年の4分の1が終わりました。

桜の開花も始まり、いよいよ春ですね。

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春は新しいことを始めたくなる季節でもありますね。

当教室では、2月にお2人、3月にお2人、そして4月からすでにお2人の方が新しくレッスンを始められました。

5月から通う方もおられます。

とてもにぎやかな春となりました。

 

3月16日、楽しみにしていたピアニストの杉谷昭子さんの講座を受講しました。

 

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(1講座2500円に変更になっています)

 

杉谷昭子先生についてはこちら

Pianist Shoko SUGITANI

 

長年ドイツで過ごされ、70歳を超えた今も、現役ピアニストとしてご活躍中です。

 

案内チラシの冒頭に、こんなことが書いてありました。

「ピアノはどんな時も鍵盤の底までしっかり押さえて弾くのが当たり前?いいえ、違うんです!!」

 

わたしが子どもの頃は、指を高く上げてから打鍵し、底までしっかり押さえて弾く方法で習いました。それが当たり前の時代でした。

(さすがに今はそのような指導はされていないと思いますが)

 

手の小さいわたしには、この方法がとても難しく、練習が面白くなかったのを覚えています。

 

そして講座の最初にお話されたのが

「音楽は、祈り、愛、心の歌。そういう音で演奏しなければならない。」

 

この言葉と、「底までしっかりじゃなくていい」ということをもっと早く聞いていたら、と思いました。

 

さらに印象に残ったのは

無理なタッチはさせなくていい。ゆっくり手を作っていくのが大切。」

という言葉。

 

最近のお子さんは指が細くて、小さな音しか出せないケースが増えてきていますが、大きな音を出すことを優先させないように、そしてそのことをお子さんご本人や保護者さまにもちゃんと伝えようと思います。

 

今回の講座は、レッスンで使うような曲を、模擬レッスンの形で解説してくださるというもの。

 

ベートーベン ピアノソナタ第1番第一楽章へ長調

バッハ インベンション第1番

ブルグミュラー25の練習曲第1番「素直」

キャサリン・ロリン「ポルカ・パーティー」(連弾)

 

先生の一言のアドバイスで、ガラリと変わる演奏。

そして先生の模擬演奏の、音の美しさ。

無理な力を入れない弾き方。

だから体を痛めたことがないので、今も現役でいられるのだそうです。

 

ピアノって、こんな音がする楽器だったのか。

美しい音をたっぷり聞きながら、そんなことを思いました。

 

こんな音、こういう奏法を、子どもの頃に知っていたら、わたしの子どもの頃のピアノに対する思いはもっともっと深かったかもしれない・・・。

 

レッスンではしっかりと伝えていこう。

気持ちを新たにした講座でした。

 

杉谷昭子先生と、どってこちゃん。

どってこちゃんの出したピアノの音も優しくてきれいでした。

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黒澤浩樹さんのこと

大阪府枚方市の個人レッスン エレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」です。

 

昨日、黒澤浩樹さんの訃報が。

efight.jp

 

わたしが黒澤浩樹さんを初めて知ったのは、おそらく1991年の春だったと思います。

知人の家に仲間と集まった時に、極真空手のビデオを観たのが最初です。

 

この仲間は音楽つながりで、格闘技ファンはその知人一人だけ。

「今、これにハマってるねん」と言って、みんなにビデオをみせたのです。

 

わたしは、相撲は当時もよく観ていて、実際に場所を観戦に行ったこともありましたが、

空手はまったく興味がなく、こわいイメージしかありませんでした。

 

空手の試合はこんな風に進むのか・・・

などと思いながら、飲んだり食べたりしゃべったりしながら、チラチラとそのビデオを観ていました。

 

ルールもよくわからないままで観る空手の試合は、ただ淡々と繰り広げられるだけ。

それでも1時間も観ていれば、なんとなくわかってくるものです。

 

その中で、気になった選手が一人。

それが黒澤浩樹さんでした。

 

ひたすら繰り出す下段蹴り。

素人としては、とても地味に見えるこの技。

これで相手が倒れていくのです。

そして、闘志が外ではなく内に向かっている雰囲気。

鋭さ、厳しさ。

ビシビシと感じるものがありました。

 

「黒澤浩樹選手、なんかすごいんだけど」

と言ったわたしの一言を聞き逃さない格闘技ファン。

雑誌の記事をいくつか見せてくれました。

 

一つのことを極めようとしている人のもつ

強靭な精神力や集中力、忍耐力、向上心・・・。

ひたすら自分を見つめ、自分に立ち向かっているような

そんなものを感じました。

自分に足らないものばかりです。

それだけに、黒澤浩樹さんの姿はわたしに強烈な記憶として残ることになりました。

 

それから何ヶ月が過ぎたか忘れましたが、

またその家で集まることがあり、

新しい空手のビデオを観る機会となりました。

 

その時に観たのが、あの骨折シーンでした。

急にレフリーがストップをかけ

一旦降りた黒澤選手の映像。

左手の甲を外に向けるように左ひじを曲げていました。

そして、右手で左手の指を小指の横から包むように持っていました。

その左手の薬指、曲がっていました。

 

その格闘技好きの知人は、仕事にかこつけて

のちに黒澤浩樹さんに会うことになります。

インタビュー記事を書くというお仕事でした。

 

そして、その記事のお礼として、

黒澤浩樹さんご本人からお菓子とお礼状が届いたということで

封筒を見せてもらいました。

青インクの万年筆で書かれた宛名、そして裏面にご本人のお名前。

その、あまりに達筆だった封筒のお名前の画像は、今もしっかり覚えています。

楷書で一画一画丁寧に書かれた文字。

字はその人を表すのだなと思いました。

 

そして、そのお菓子を少しいただきました。

いろんな焼き菓子のはいった詰め合わせでした。

お菓子の入っていた缶をもらいました。

とてもかわいい缶で、20年以上経った今も、手芸の小物をいれて大切に使っています。

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ご冥福をお祈りいたします。

 

心をこめて。

押忍。 

脱力ならおまかせ!の新メンバー登場

大阪府枚方市の個人レッスンエレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」です。

 

先週は、体調を崩された方が多い一週間でした。

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入院がお2人。インフルエンザがお1人。

入院されていた方は、先日退院されて今週から復帰。

久しぶりにお会いできるのが楽しみです。

 

先日、レッスン室に新しいメンバーがやってきました。

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大きな犬のぬいぐるみ。

すばらしい脱力ぶりです。

 

脱力のイメージが伝わりやすいようなものが、

何か欲しいと思っていたところでした。

見事なくたくたぶりで、衝動買い。

 

レッスンに来られている皆さんが、

少しでも脱力のイメージをつかむ手助けになればと思います。

 

しかし、顔がくたくたになるお子さんも何人か・・・。

脱力するのは顔じゃないですから(笑)

(イケメン!と言うと顔が戻るのが、また楽しかったりしてます)

 

レッスン室にはほかにも、小さな人形・ぬいぐるみなどがありますが、

すべてレッスンに役立てるためのもの。

単純に講師の好きなものを置くと、公私混同になってしまう気がするんです。

 

さて、当教室ご利用の皆さまに、この犬の名前をつけていただこうと思っています。

レッスン室に4月から応募用紙を置きます。

子どもたちはもちろん、ごきょうだい、保護者さまも、応募してください。

お1人で複数の名前を応募することもできます。

 

この犬、発表会会場にも連れて行って、皆さんの脱力を応援してもらおうと思います。

リトミックソルフェ講座2回目受講 2017.03.13

大阪府枚方市 個人レッスンのエレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」です。

 

3月13日は、リトミックソルフェ2回講座の2回目でした。

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講師は柿沼涼子さん

会場は、中津に新しくできたハーモニーホールです。

ビルの入口前には、講座の案内が。

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1回目の講座では、主に年中児を対象にした内容でした。

今回は年少児の事例をたくさん紹介していただきました。

1回目と重なるお話ももちろんありましたが、

年少児さんでもこんなにリズムの聞き分けができるのか!

と、とても勉強になることばかりでした。

 

リズム打ちというと、いろんなパターンをこなすことを考えがちでしたが、

「1拍ずつを4拍子で8拍刻む」

というのが、大切な基本であるということもよくわかりました。

 

さらに年齢が上がり、上達した時にも拍子をカウントすることが大切だということをお聞きし、

レッスンで早速やってみたところ、すっきりとした演奏に!!

これは最大限活かしていきたいと思いました。

 

今回の2回講座は、柿沼先生オリジナルの「リトミックソルフェ」のご紹介・体験のような講座でした。

本格的に学ぶための連続講座がこの会場で開催されることになったとのことです。

 

会場でも、その講座に申し込まれている方が多く、

その熱心さにも学ぶものがありました。

 

自己満足していては、上達も向上もありません。

 

ももっともっとレッスンを充実させたいので、

今後も学びを重ねていきたいと思っています。

他の教室の先生方との情報交換 2017.03.02

大阪府枚方市の個人レッスンエレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」です。

 

選抜高校野球が始まりましたね。

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音楽好きにとっては「ブラバン甲子園」!

中継のアナウンスのバックに聴こえる吹奏楽の応援に耳を傾ける季節です。

 

いつも仲良くしていただいている先生方と月に一回集まって、情報交換をおこなっています。

今月は、下旬に発表会をされる先生が多く、2日に集まりをもちました。

 

講座の紹介、発表会に向けての進捗状況のほか、

体験レッスンで何をしているか?

について紹介しあいました。

 

ちなみに当教室の体験レッスン(無料)は、時間は短いですが、内容は1回目のレッスンです。

 

他のお教室でどんな体験レッスンをしているのか、

ほんとに知りません。

保護者さまの方がよくご存知かもしれませんね。

 

お子さまや保護者様が、どのような情報を得たいと思って体験レッスンにいらっしゃるのか。

教室側から伝えたいことの一方通行にならないように、気をつけたいと思いました。

 

そして、障害のあるお子さんのレッスンの実践についても、

話が出ました。

こんなことがあったよ~

という事例を教えてもらえるのは、本当にありがたいです。

 

この日のランチはイタリアン。寝屋川市駅近くに移転してできたお店を紹介してもらいました。

「イオン ラ ポルタ デル クオーレ」

https://tabelog.com/osaka/A2707/A270702/27095187/

食べログ

 

ポタージュのスープのあとに、前菜。

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サーモンとキャベツのパスタを選択

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ちょっと食べてしまってます(;´∀`)

生パスタ、おいしい(*^▽^*)

 

外からの光が入る広々とした店内。

テーブルも広くて、ゆっくりお食事を楽しむことができました。

障害のある子どもさんのレッスンをしています

大阪府枚方市の個人レッスンエレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」です。

 

昨日3月18日は点字ブロックの日。

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世界初の点字ブロックは50年前の3月18日に岡山に作られたそうです。

 

当教室には、障害のある子どもたちが通ってくれています。

現在は、療育手帳を持っている子どもさん、手帳を持っていない発達障害の子どもさんがいます。

 

この子どもたちのレッスンは、

ただ進行速度を遅くすればいいわけではありません。

ただ絵表示・図表にすればいいわけでもありません。

サポートが多すぎるのもよくありません。

 

一人一人がどういうことに困るのか、どうするとわかりやすくなるのか。

保護者さまにご相談しながら、いろんなやり方を試したり確かめたりして進めています。

 

この子どもたちのレッスンを進めるには、音楽のことをいくら知っていても足らないと感じます。

これまでに経験のない内容のレッスンをすることもあります。

そして、そもそもわたしの仕事は何なのかを問いかけられているようにも思います。

そういう意味では、みんながわたしの師匠!

ですね。

 

支援学校小学部のダウン症をもつ女の子。

毎回、ピアノとエレクトーンの両方を弾いています。

 

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あらかじめエレクトーンに録音しておいた曲に合わせて、

歌を歌いながら一つの音を弾いてくれます。

(エレクトーンがあるので、こういったレッスンが可能になります)

 

これはちょうど「きらきらぼし」の曲に合わせて、しっかりした声で歌いながらメロディを一つの音で弾いているところ。

(特に教えたわけでもないのに、指の形がきれいです)

 

いまはこのように、メロディのリズムに自分で合わせて弾いたり、

”メロディを聞く””合いの手のリズムを弾く”といったスタイルで弾いたりしています。

レパートリーも5曲を超えました。

 

でも、最初からこんなことできたわけではありません。

 

曲に合わせること、自分の指を使うこと、一つだけ押さえる(弾く)こと。

ここに至るまでの段階を細分化して、成長を待ちながら遊びを通して重ねてきました。

これも、保護者さまがここまで数年にわたって待ち続けてくださったからこそ。

待つことの大切さを教えてもらっています。

 

「メロディさえも演奏していない」という見方もあるかもしれません。

でもわたしは、この一音の演奏の価値は、とても大きいと思っています。

 

演奏中に「おかーさん、しゃしん、とって!」

と、演奏中にお母さまに依頼して、曲の最後にピースでポーズ。

それを動画撮影するお母さま。

そんなやり取りの場にしていただけていること、とてもうれしく思っています。

「のばら弾きたい!」でも何かが違う・・・

大阪府枚方市 個人レッスンのエレクトーン・ピアノ教室「こえだかミュージックスペース」です。

 

今日は小学校の卒業式がありました。

1~4年生はお休み。

今日のレッスンを他の日に振り替えして、

お出かけされていたお子さんもおられました。

そうやって、保護者の皆さんはレッスンが抜けないように予定を調整してくださっています。

 

4月の発表会に向けて、曲選びをしていたときのことです。

 

年長の男の子、「のばら、弾きたい!」とのご希望。

シューベルトの「野ばら」を歌ってみたら、その曲じゃないようなので、

ウェルナーの「野ばら」を歌ってみたら、それでもない。

年長さんが知っているならこの2曲かと思ったのですが、どちらでもない。

 

となると、もしかしたら「野ばらに寄す」かな?

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と思って歌ってみたら、それでもない。

このあたりで私も限界。

 

ならばと、お子さんに歌ってもらいました。

 

その曲は!

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「荒野のバラ」!!

 

ひらがなとカタカナは読める年長さん。

読めない漢字を省けば、確かに「のバラ」です。

これは気づきませんでした。やられました。

 

この方法だと

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「南国のばら」も「のばら」になりますね。

 

せっかくだけど、「荒野のバラ」は難しくて

まだ弾けないんだよ。

でも、練習を重ねて、あと何冊かテキストが進むと

弾けるようになるから、一緒に頑張りましょうね。

 

大好きなブルグミュラー25の練習曲や、「荒野のバラ」を

いつかぜひ弾いてほしいと思います。

 

2019年追記

2年後、2019年3月の発表会で、この男の子はブルグミュラー25の練習曲の「牧歌」を演奏しました!